東京・南青山で5月、スーツ姿の男性がバスの進路を自転車でふさぎ、挑発行為を行う様子がカメラに捉えられた。男性はバスに向かって中指を立て、スピードを落としてあおるような動きも見せていたという。バスは急ブレーキにより乗客が危険な目に遭う場面もあり、都交通局は警察への通報も視野に入れるとしている。
バス前を走る自転車が挑発しながら走行
東京・港区の南青山で5月29日午後5時半頃にバスの乗客が撮影したのは、スーツ姿の男性が道路の真ん中を自転車で平然と走る様子だった。
乗客だった撮影者は、「最初気づかなかったのかな、バスの存在にと思ったんですけど…」と語っている。男性は次の瞬間、驚きの行動に出る。

なんと運転手に対し、中指を立てて挑発してきたのだ。男性はバスが来ていることをわかった上で、妨害行為に及んだとみられる。

撮影者によると「徐々にわざとスピードを落とすようになって。最後の方は運転手をあおるように走っていた」と話している。

その影響は車内の乗客にも及んでいた。撮影者によると、自転車との衝突を避けようとバスが急ブレーキをかけたため、乗客の子どもが前のめりになり体をぶつけそうになっていたという。

その後、バスが停留所に止まると、男性は走り去っていったという。
バス会社「妨害行為は警察に通報する」
取材班が自転車の男性が撮影されたのと同じ午後5時半に現場を訪れると、通りには多くの車が行き交っていた。この通りで数分間にわたりバスの前を走り続けていたとみられる。
一部始終を見ていた撮影者は「危ないなと思いました。本当にこんな人世の中にいるんだなと驚き」と語っている。

バスへの妨害行為について、都営バスを運営する東京都交通局は「悪質な運行妨害については警察へ通報することもございます」とコメントしている。
(「イット!」 6月6日放送より)
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