コメの価格の高騰対策として、政府が大手小売り企業などとの随意契約で放出した備蓄米の販売が8日、福井県内でも始まりました。坂井市に本社を置くドラッグストアのゲンキー店頭に、随意契約による備蓄米が並びました。販売価格は税込み10キロ4082円です。
  
ゲンキーは8日午前9時から、県外の店舗に先駆けて県内全店舗で一斉に随意契約による備蓄米の販売を開始しました。混乱を避けるため事前の告知はしませんでした。松岡店では30袋余りが用意され、次々と客が手に取っていきました。
 
買い物客はー
「(コメが)高かったのでパンを多くしたりしていた。主人が多く食べるのでコメは必要」
「コメがなくなったのでちょうど良かったと買いにきた」
 
ゲンキーの藤永賢一社長は「やはり精米所の確保が最大のネック。業者からの納品の日程は決まってもどこでどれだけ精米するかが困難を極めた。今回、第一弾が来てほっとしている。今週中に残りの4県も販売開始していきたい」と話していました。
 
ゲンキーでは随意契約の備蓄米を6000トン確保していて、順次精米し8月末まで販売する予定です。6月下旬にはスムーズな流通が確保できると見ています。
 
また、販売を早めるため、精米をせず玄米での販売を来週以降始めます。玄米の場合はさらに1割ほど安くなる見通しです。

福井テレビ
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