８日午前、仙台市青葉区でカモシカ１頭が目撃されました。周辺に住宅があることから、仙台市が捕獲を検討し警察も警戒にあたりましたが、カモシカは間もなく姿を消しました。
８日午前９時過ぎ、仙台市青葉区桜ヶ丘２丁目で、通行人から「カモシカがいる」と警察に通報がありました。目撃されたカモシカは体長１メートル前後で、警察が駆け付けた際、雑木林の中にいる様子が確認されたということです。
正午前、現場に向かった仙台放送の記者が偶然カモシカを目撃し、撮影しました。カモシカは全身が白い体毛に覆われ、斜面の上でじっとしている様子でした。記者としばらく目が合ったあと、カモシカは斜面を登っていき、警察と仙台市職員も捜索しましたが、見つかりませんでした。
カモシカが見つかった現場は宮城学院女子大学の学生寮近くで、周辺には住宅や商業施設が立ち並んでいます。仙台市は安全を確保するため、一時、麻酔銃による捕獲と保護を検討しましたが、カモシカが去ったことを確認して、捕獲は行いませんでした。
仙台市は「カモシカが人に危害を加えることはほとんどなく、目撃しても静かに見守ってほしい」と呼びかけています。
