政府の経済財政運営の基本指針である「骨太の方針」の原案が取りまとめられ、コメの安定供給を確保するため制度の見直しや強化などが盛り込まれました。
石破首相:
デフレに逆戻りせず、成長型経済への移行を確実なものにするため、当面のリスクへの備えに万全を期しつつ、日本経済全国津々浦々の成長力を強化して参ります。
政府が開いた経済財政諮問会議で示された「骨太の方針」の原案では、価格高騰が続くコメについて、安定的な供給を確保するため備蓄米の流通の円滑化を図るほか、水田政策の見直しの具体化を進めるなど制度の見直しや強化に取り組むとしています。
また、トランプ関税についても言及し輸出を減少させるだけでなく消費や投資を下押しし日本経済を下振れさせるリスクになっていると指摘しています。
国内産業などに対し資金繰り対策など「あらゆる事態を想定して万全な措置を講ずる」と記載されています。
このほか、プライマリーバランス=基礎的財政収支の黒字化目標については現行の2025年度から後ろ倒して「25年度から26年度を通じて可能な限り早期」としました。
「骨太の方針」は、来週、閣議決定される見通しです。