爆発を伴う火災などで2023年から運転を停止している米子市のバイオマス発電所ついて、運営会社が6月6日に開いた地域協議会で、発電所の撤退を検討していることを地元住民などに伝えました。
米子市大篠津町にある米子バイオマス発電所は、3年前の2022年4月に操業を始めました。しかし、2023年に火災が3件相次ぎ、なかでも9月には爆発を伴って激しく損傷し、それ以降は運転を停止しています。
発電所の運営会社を作った中部電力など出資企業は、5月に事業撤退に向けた検討を進めていることを明らかにしていましたが、6日は米子市や地元住民などと作る地域協議会を開き、今後6か月程度を目途に事業廃止届を国に提出する事を明らかにしました。
中部電力再生可能エネルギーカンパニー・大橋英二課長:
爆発事故を起こしてから地域の住民、行政に御心配御迷惑をおかけしたことをお詫び申し上げます。廃止届の提出に向けて進めていきますので、今後のことも協議会を通じて情報発信に努めます。
この発電所を巡っては、周辺の住民団体が騒音による不眠など健康被害を訴え、米子市に実態調査や改善を求める要望書を提出した経緯があります。
出席した住民は…。
住民:
それは良かった。みんな住民はよろこぶでしょう。
中部電力の担当者は、事業の廃止は設備の復旧や安全対策に係る工事費に加え、燃料の木質ペレットの価格高騰など採算性が見通せない状況になっていることが大きいとしています。