山陰地方は梅雨入り前の晴天で夏のような暑さが続いています。こうした中、6月1日から職場での熱中症対策が義務付けられた各企業では、その対応に追われています。
村上遥アナウンサー:
現在手元の温度計では28.4℃を示していて気温が高いですが、こちらの施設では匂いや埃の関係で、扉を全て空けているため空調が使えない環境となっています。
ここ松江市内のゴミ処理場では、鉄製品などを粉砕するときに出る粉塵やごみを処理する際の匂いを施設内に滞留させないため、扉を常に全開にしておかなければならず、冷房が効きません。
エコステーション松江・白井丈士係長:
気温が28℃以上の時は、1時通して働いたらそのあと20分は休憩しようというルール
を作っている。
新しい規則では、気温・湿度などを元にした「熱さ指数」が28以上、または気温が31℃以上の環境で、連続1時間以上または1日4時間を超えて作業をする場合、熱中症対策を講じる事が義務付けられています。これを怠った場合、企業に対し6か月以下の懲役または50万円以下の罰金が科せられます。
エコステーション松江・白井係長:
危険なものも多いので、大体長袖を着ています。今年から(空調ウェア)を購入してもらっています。
従業員全員に新たに「空調ウェア」を配布したといいますがさらに…。
エコステーション松江・白井係長:
飲み物も会社が買ってくれていて、随時冷やしていつでも飲めるようにしたり、保冷剤をストックしている。
保冷剤は、熱中症の疑いで救急車を呼んだ際に、応急処置にも使用できることも想定して用意しました。
規則では、さらに熱中症の症状や熱中症のおそれがある人を見つけた場合、迅速に報告する連絡体制の整備や重症化を防ぐための対処の手順をまとめ、社員に周知することなどが義務付られています。
この事業所では、6月中に保健師を呼んで具体的な熱中症対策の講座を開くことにしていて、近づく真夏に向けて対応を急いでいます。