新潟県糸魚川市の小学校で6月5日、野生のイノシシを使った“ジビエ給食”が提供されました。ジビエ給食を食べた児童たちは“命をいただく”ことの大切さを感じていました。
5日、地元で捕獲したイノシシを使った給食が提供されたのは、糸魚川市の磯部小学校です。
農林水産省は毎年6月を“食育月間”と定めていて、この日は食育の推進などを目的に、県の太田勇二教育長が学校給食を視察しました。
【児童】
「きょうは、みんな楽しみにしていたジビエを使った給食です。おいしくいただきましょう」
児童たちは教育長などと一緒にイノシシの肉を使ったハンバーグを味わっていました。普段なかなか食べる機会のないジビエ給食に児童たちは…
【児童】
「うまい」
【児童】
「おいしい」
【児童】
「イノシシがこんな形になると思わなかった」
糸魚川市では近年、イノシシやシカなどの生息数が増加していて、農作物への被害は去年1年間で259万円に上っています。
そのため、糸魚川市では農作物への被害を防ごうとイノシシを捕獲していて、去年から捕獲したイノシシの肉を学校給食として活用しています。
【猟師 青田徹さん】
「普段口にできないもの。きょう食べてもらって、多分イメージが変わると思う。おいしく食べてもらえれば」
「大切な命だからこそ、大切に食べてほしい」という猟師たちの思いも込められたジビエ給食。
【県 太田勇二 教育長】
「きょう拝見して、地元の子どもたちが地元でとれたものをおいしくいただくことが非常に大事だと思った。何ができるか考えたい」
児童たちは給食を通して命をいただくことの大切さを実感していました。