島根県西部、石見地方にUIターンしたクリエーター3人が地元の姿を切り取った写真の展覧会が浜田市で開かれました。
植物アーティスト、写真家、モデル、それぞれの視点で石見の魅力を発信しました。
浜田市の世界こども美術館で、5月30日から3日間開かれた「きりとるかくど」写真展。
会場に並んだのは…。
原田笑リポーター:
石見地方の各地で撮影された写真が展示されています。
どの写真も女性が纏う植物が印象的に写し出されています。
植物のアレンジを手掛けたのはグリーン山田さん。
江津市の有福温泉を拠点に植物アーティストとして活動しています。
6年前、有福の豊かな自然に魅せられ、東京からIターン。
その魅力を草花を通して伝えたいと自宅周辺の山や森に自生する植物を採集し、ブーケやリースなどの作品をつくっています。
写真撮影が始まったのは2024年の春。
今回、一緒に企画したともに浜田出身でモデルのCHiAKiさんとフォトグラファーの戸倉幹雄さんに、山田さんがイベントを通じて、出会ったことがスタートでした。
石見の魅力を広く伝えたいという3人共通の思いを写真に込める…。
「表現者」である自分たちらしい見せ方にこだわりました。
山田さんが作った季節の草花のアレンジをCHiAKiさんが身につけ、1年を通じて戸倉さんが撮影、「石見の四季」を表現しました。
グリーン山田さん:
私たちはこういう切り取る角度で石見を表したけれど、見て頂いた方も石見の新しい魅力みたいなものを発見、切り取って頂いたら一番うれしいかなと思います。
この3人のチーム、「きりとるかくど」と名付けました。
写真展の最終日…。
原田笑リポーター:
会場に様々な草花が用意されました。
これから「きりとるかくど」のメンバー3人だからこそ叶えられるライブパフォーマンスショーが始まります。
山田さんがライブパフォーマンスを披露。
石見の各地で採集した草花をCHiAKiさんの頭に生けていき、来場者の目の前で作品を完成させます。
10分ほどかけてアレンジが完成。石見の春夏秋冬を表現しました。
そして…戸倉さんがシャッタ-を切りました。
訪れた人:
近くにある自然をいかして、あんなに素敵なショーになると思っていなかったので住んでいるところにある宝物を見つけた感じですごく感動しました。
訪れた人:ずっと住んでいてもわからない景色や知らない景色、こんな場所もあるんだなという風景が見られたのがすごくよかったです。
モデル CHiAKiさん:
やりたかったことが出し切れました。
石見にはこんな人がいるんだ、こんな植物があるんだっていう自分たちの足元にある美しさの再発見や気づきになったらいいなと思います。
フォトグラファー 戸倉幹雄さん:
3人そろったからこそ、この雰囲気、この感じが出せていると思います。
今後はこの写真をもっといろいろな人に見てもらえるように情報発信していきたい。
石見で出会った3人だからこそ表現できた唯一無二の石見の魅力。
3人はこれからも思い思いの角度で石見の姿を切り取り、新しい視点でその魅力を発信していきます。