今週は禁煙週間です。
こちらは宮崎県の喫煙率の推移を表したグラフです。
喫煙率は年々低くなっていますが、2022年の県民の喫煙率は、男性が24%、女性が3.7%となっています。
喫煙は私たちの身体にどんな影響があるのか、医師に聞きました。
話を聞いたのは江藤敏治医師。
禁煙の重要性を訴え続けています。
(串間市民病院 江藤敏治医師)
Q.なぜ喫煙は身体に悪いのか
「(喫煙は)肺がんをはじめとする、あらゆる癌の原因にもなりうるということが分かっている。同時に、心筋梗塞や脳梗塞といった血管を傷つける病気、さらには関節リウマチや歯周病を悪くさせることも分かっている」
Q.どうすればやめれるのか
「意志の強さに関係なく止めることができるのが、病院で受けることのできる禁煙外来だと思う」
厚生労働省によると、たばこを吸う人の死亡率は吸わない人よりも高く、国内では年間約19万人が喫煙に関連する病気で亡くなっているとされています。
宮崎市は、禁煙治療をする市民に最大1万円の補助金を出す新たな取り組みを始めました。
禁煙治療を行う市民に対し最大1万円の補助金を出す取り組みを始めた宮崎市。
宮崎市の2023年度の喫煙率は、男性が21.5%、女性は5.2%。
なぜ補助金なのでしょうか。
(宮崎市健康支援課 黒田恵子主幹)
「喫煙は、癌や心疾患、脳血管疾患等の生活習慣病の原因となると言われている。また、糖尿病や歯周疾患などの病気の悪化にもなる。また、たばこを吸う方本人だけではなくて、周りの方の受動喫煙という影響もある。今回、喫煙に関しての取り組みが重要だということで事業を構築した」
宮崎市が今年度打ち出しているのは「みやざき発!健康プロジェクト」、禁煙・減塩・運動が柱です。
宮崎市によると宮崎市では2023年に亡くなった市民の約半数が、生活習慣病が原因の病気で亡くなっています。
(宮崎市健康支援課 黒田恵子主幹)
「たばこをやめようかなと迷っている方、悩んでいる方がいらっしゃったら、自身の健康のためにも、ご家族や周りの方の健康のためにも、ぜひこの機会に禁煙にチャレンジしていただければと思います」
補助金の申請受付期間は11月30日までです。
今回の補助の対象となるのは宮崎市に住む20歳以上の市民で、医師にニコチン依存症と診断された人で、すぐに禁煙しようと考えている人など4つあるすべての条件に当てはまることが必要です。
補助金請は、オンラインと窓口での申請がありすでに禁煙治療中の人は対象外です。禁煙外来では、およそ3カ月にわたり5回通院し貼り薬を毎日使います。
最大2万円程度かかるとされる治療費のうち最大1万円が補助されます。
日本医師会によりますと、禁煙外来の成功率は約70%から80%で、薬を使うことで比較的楽に禁煙することができるということです。