バスを取り囲む数十万人もの群衆。
現場は押し寄せた人でぎゅうぎゅう詰め。
押し合いへし合い状態です。

5月4日、インド南部にあるベンガルールで地元クリケットチームの初優勝を祝うため、スタジアムの外に大勢のファンが殺到した際の様子の映像です。

選手が乗るバスは群衆に囲まれ、動けなくなりました。

さらに、人気選手をひと目見ようとフェンスの上に立ち尽くす人や、木によじ登る人もいます。

地元メディアによると、押し寄せたファンが折り重なるように倒れ、40人以上が負傷、少なくとも11人が死亡したと報じています。

大勢の人たちが押し寄せた現場に残されていたのは、混乱で脱げたとみられる無数の靴とサンダルでした。

スタジアムでは祝賀行事と優勝パレードが予定されていましたが、政府は安全が保てないことなどからパレードの中止を発表しました。

地元の副首相：
私たちは地元クリケットのチームのためにパレードを行いたかったが、群衆が制御不能で取りやめました。

当時、収容人数3万5000人のスタジアムに20万人～30万人が押し寄せていたということです。

地元当局は事故が起きた原因について調べを進める方針です。