従来の「桐」に比べ成長が早い「早生桐」の試験栽培の見学会が雲南市で開かれ島根県や島根大学、森林組合などの関係者が生育状態を確認しました。

「早生桐」は通常の桐よりも成長が早く、CO2の吸収能力も高いことから、温暖化対策に役立つ樹木として注目されています。
雲南市吉田町では、森林の維持管理などを手がける会社が耕作放棄地などを有効活用して採算性の高い林業の事業化をめざし、2年前、876本の早生桐の苗を植え、試験栽培しています。

この日の見学会には県や島根大学、地元の森林組合など林業や樹木研究に携わる約20人が参加し、生育状況を確認しました。
2年前に約20センチだった苗は今では平均で約4メートル70センチに成長。
去年と比べても2メートルから3メートルも伸びています。

あと2~3年で高さ15メートルほどの成木になるということです。
島根県中山間地域研究センター陶山大志専門研究員こんなに成長するとはおもってなかったです。
畑など放棄されてるところも多いので、こういう桐を選択肢のひとついなるのではと注目しています。

たなべたたらの里山林部・佐藤延幸部長:
ここまで早いとは思わなかった。(かけた)コストを短い間でペイできるんじゃないかと充分期待しています。

見学会では、コストを抑えた栽培方法などについて話し合われ、試験栽培を手掛ける会社は、今後も成長を見守るとともに早生桐の有効な活用法を研究していくとしています。

TSKさんいん中央テレビ
TSKさんいん中央テレビ

鳥取・島根の最新ニュース、身近な話題、災害や事故の速報などを発信します。