裁判員裁判の審理に参加した人たちによる意見交換会が開かれました。

裁判員制度が導入されて16年、県内は裁判員の辞退率が全国平均を上回ったままです。

意見交換会は裁判員制度への関心を高めようと毎年開かれています。

4日は去年審理された殺人未遂や傷害致死の裁判などで裁判員を務めた8人が参加し、それぞれの経験談を語りました。

経験した8人全員が「裁判員をやってよかった」と話す一方、「自分たちが一人の人間の処遇を決めていいのか葛藤があった」、「審理に時間がかかり、仕事を長く休むのが不安になった」などの意見があがりました。

*富山市犬島の発砲事件で裁判員 横山洋介さん
「(制度開始から)17年たっても裁判所がどんなところか知らない人がほとんどだと思う。知らないことは面倒くさかったりする。もうちょっと情報をオープンにしていければいいのでは」
「(裁判員は)知らないことを知れるいいチャンス。やってみた方がいいのでは」

裁判員制度は2009年の導入から16年が経ちました。

富山地方裁判所によりますと、県内で裁判員に選ばれた人の辞退率は76.5%と全国平均を10ポイント近く上回り、仕事のスケジュール調整や、心理的負担などが課題となっています。

富山テレビ
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