5月28日、長野県池田町の山あいの道路を走行していたNBSカメラマンの車が、10頭以上のイノシシの群れと出くわした。専門家は「今は出産を終えてエサを探し回る時期で、山に入る際は注意が必要」としている。
13頭のイノシシの群れに遭遇
5月28日午前5時半過ぎ、池田町の山あいの道路を走っていると。
「いっぱい、いっぱい、いっぱい、いっぱい!」
出くわしたのはイノシシの群れ。NBSカメラマンの車のドライブレコーダーが捉えた。

最初に成獣とみられる1頭が飛び出してきて衝突しそうに。減速しながら避けて進むと、親とみられる1頭の周りに「うり坊」が12頭。道路を横切り、山の中へ入っていった。
4月から6月はエサを探し回る時期
イノシシの生態に詳しい長野県環境保全研究所の黒江美紗子さんによると、今の時期は、出産を終え、エサを探し回る時期だという。

黒江さんは「子どもを産んで、子連れの母親がうろうろしている時期。4月から6月にかけて、子どもが生まれて里の方でエサを探ったりする時期なので、目撃されやすくはなる」と話した。
タケノコ狩りなどで入山する際は要注意
特に、今の時期は、「ハチク」などのタケノコ類を好んで食べるため、タケノコ狩りなどで入山する際は注意が必要だという。

黒江さんは「(マダケやハチクなどの)タケノコを食べているイノシシがとても多い時期なので、そういう場所の周辺では、遭遇する可能性があるという前提で、気を付けて行動するのが大事。(遭遇したら)相手を刺激しないように、なるべく距離を取って、後ずさって、落ち着いて観察することが大事」と述べた。
(長野放送)
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