食品スーパーや宅配サービスを手掛ける福井県民生協共同組合「県民せいきょう」が水力発電に乗り出しました。生協としては全国初の取り組みです。
 
福井県民生協の水力発電所は敦賀市の山間に整備され、2日から発電を開始しました。竣工式には、県民生活協同組合の松宮幹雄理事長をはじめ、関係者約40人が出席しました。
 
この水力発電所は、北陸電力の前身・敦賀電燈が1910年(明治43年)頃から1965年(昭和40年)までの55年間運転していたもので、2018年の構想から2023年に着工。
総工費約15億円をかけ再開発されました。
 
年間の発電量は3130MWhで、住宅約1000軒分の電力量に相当し、北陸電力送配電を通じて一般家庭などに送られます。
 
県民せいきょうは「省エネ」に加え、太陽光や水力など自然エネルギーを利用した発電に取り組み、温室効果ガスの削減を進めていて、今回の事業はその柱となります。水力発電所の稼働により、年間に排出する二酸化炭素を15%削減。約21年間の発電で今回の事業費をまかなえると見込んでいます。
  
県民生活協同組合の松宮幹雄理事長は「私たち事業者の責任としても、県民の一人としても環境に対してしっかりと向き合って取り組んでいきたい」とします。
 
県民せいきょうは、2050年までのカーボンニュートラルの実現を目指します。

福井テレビ
福井テレビ

福井の最新ニュース、身近な話題、災害や事故の速報などを発信します。