被爆80年の今年、8月9日の平和祈念式典で「平和への誓い」を読み上げる代表者が横浜市在住の93歳の被爆者・西岡洋さんに決まりました。
西岡さんはこれまでの代表者の中で最高齢です。
「平和への誓い」を読み上げる西岡洋さんは13歳の時、爆心地から3.3キロ離れた長崎市鳴滝町の旧制長崎中学校の校舎で被爆しました。
2日は西岡さんと長崎市役所をオンラインでつなぎ、記者会見をしました。
「(応募した理由は)今の核兵器を何とかしてなくせないか、ということです。これが一番です」
西岡さんは当時、県立長崎中学校の2年生で、被爆の実体験や救援の様子などを鮮明に語れることなどから代表者に選ばれました。
「光の海の中にざーっと、光の水につけられたような」「沈められたような、そんな光でした」「私の上にかぶさってきた学友は」「血だらけだったですよね、飛んでくるガラスで」
西岡さんは、2024年にノーベル平和賞を受けた日本被団協にも所属していて、神奈川県を中心に若い世代への 被爆講話を続けているということです。
「平和への誓い」の代表者の審査には今年、県の内外から12人の応募があり、2日に最終審査をしました。
2017年の公募開始以来、県外在住の被爆者が選ばれるのは今回で3回目です。
西岡さんは3回の応募の末、今回、代表に選ばれました。