三方五湖のうちの1つ、若狭町にある水月湖で11年ぶりに年縞の掘削が始まります。その研究を前に1日、記念の式典が開かれました。
若狭町の水月湖近くで行われた記念式典には、杉本知事や県年縞博物館の山根一眞特別館長、研究チームのリーダーを務める立命館大学の中川毅教授らが出席しました。
年縞とは長い年月の間に湖沼などに堆積した地層の1種で、1年に1層形成される特殊な縞です。水月湖には7万年分45メートルの年縞があり、奇跡の湖とも呼ばれています。
今回のプロジェクトでは2014年以来11年ぶりに年縞の掘削を行い、過去の気候の変化や年代測定の高精度化に向けた研究を進めます。掘削作業は6月中旬から始まる見込みです。