大阪・関西万博の会場に出現した珍スポット。
多くの来場者が訪れ、興味深げにカメラを構えていました。
バルト館のスタッフ:
バズっているだけあって、来る人も増えている。
大きな話題を呼んでいる“バルト館の奇跡”。
一体、何が起きたのでしょうか。
バルト館の入り口にずらりと並んだ公式キャラクター「ミャクミャク」のグッズ。
ぬいぐるみやフィギュアに加え、「返還祈願」と書かれた手作りのミニチュア神社もありました。
来場者:
みんな心が温かい。悲しいニュースばかりで…。
きっかけは、SNSに投稿された動画でした。
5月13日、バルト館に現れた2人組の来場者。
きょろきょろとしつつ、入り口に飾られたミャクミャクのぬいぐるみをつかんだ次の瞬間、体で隠すようにかばんの中にしまい込み盗んでいったのです。
この盗みの瞬間を投稿したのは、リトアニアの駐日大使でした。
「ミャクミャクは突然消えてしまいました」という投稿を受け、事態を知った人々が次々とバルト館に駆け付け、ミャクミャクグッズを寄付。
その数は、これまでに140個以上にも及んでいます。
バルト館のスタッフ:
パビリオンがミャクミャクだらけで動けなくなるかもしれない。
日本全国から集まった人々の思いは、バルト館を温かく包み込んでいました。
来場者からは「実際に見るとすごく寄付されていて、皆さん優しい。ミャクミャクもたくさんあって、すごくにぎやかになってよかった」「温かい気持ちがみんなに伝わって幸せな世の中になっていけばいい」といった声が聞かれました。
スタッフによると、こうして集まったミャクミャクグッズの展示は30日まで。
近く、万博に来られない人たちに送られるということです。
バルト館のスタッフ:
これほどのやさしさに触れることは人生でもなかなかない。本当に感謝。