愛媛県内で今年に入り確認された梅毒の感染は5月28日時点で79人で確認され、調査開始以降の同じ時期で過去最多になりました。県が状況を30日に発表しました。

梅毒は性交や口の接触などにより、梅毒トレポネーマという細菌に感染しておこる病気です。

愛媛県によりますと、県内で今年に入り確認された感染者は5月28日時点で男性58人、女性21人のあわせて79人を確認。1999年の調査開始以来、男女とも同じ時期で過去最多になりました。

県内の梅毒感染は2016年以降に急増。年間で過去最高だったのはおととしの142人で、去年も141人と高い水準が続いています。

保健所別では松山市が52人で約66%を占め、次いで西条10人、今治6人、四国中央4人、八幡浜3人、中予と宇和島が2人ずつになっています。

年齢別では男性で最も多いのが40代の17人、次いで20代が15人、50代が10人、30代が9人。女性で最も多いのは20代で11人で半数を占め、次いで30代が4人、40代と50代が3人ずつです。

感染した経路は男女とも約8割が異性間との性的接触。男性のうち性風俗産業を6カ月以内に55.2%が利用していました。

梅毒は感染すると約3週間後に陰部や唇、肛門などにしこりやただれが現れることがあるほか、約4~10週間経って全身の皮膚や粘膜に発疹ができるなどします。このあとに症状が軽くなるものの、この時期に適切な治療が受けられなかった場合は数年後に複数の臓器の障害につながることがあり、死に至ることもあるとしています。治療はペニシリンを投与するなどします。

県内の保健所は電話相談や無料の匿名検査を受け付けていて、コンドームを正しく使い不安がある人は検査を受けるよう呼びかけています。

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テレビ愛媛
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