2025年4月、新潟県佐渡市で開かれたイベントの会場で偽札とみられる旧一万円札が使用されていたことが関係者への取材で分かった。その紙幣は一目で偽物と思うほど雑な作りだったという。

イベントで偽札使用か…よく見ると“あるはずのない余白”が

佐渡市で桜が見頃を迎えていた4月19日。真野地区では桜や踊りなどを見ながら様々なグルメを楽しめる“真野桜まつり”が行われていた。

真野桜まつり
真野桜まつり
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このイベントで出展者に呼びかけられたのが、偽札への注意だ。

出展した人は「こういったお金を使われたと、翌日販売するときに十分注意してくださいねという話をされた」と話す。

イベント初日にこの会場で使われたという紙幣は一見、普通の旧一万円札だが、よく見てみると、白い紙にカラーコピーしたためか、あるはずのない余白が!

イベントで使用された紙幣
イベントで使用された紙幣

「これが偽物ですよという話をされたときの写真。ちょっと雑だったような気がする。見れば分かる」と出展者も話す。

実際の紙幣よりも薄い紙質でサイズも異なり、透かしがないなど偽札であることが疑われたため、イベント関係者が警察に届け出たという。

一目で疑うほど雑な作りも…「急いでいたら分からないかも」

24年7月には、3Dホログラムなど偽造防止のための様々な技術が導入された新紙幣が登場。

様々な偽造防止技術が導入された新紙幣
様々な偽造防止技術が導入された新紙幣

しかし、イベントなど不特定多数の人が出入りし、多くの現金が行き交う場所では偽札が使われたとしても発見が遅れ、使用者の特定も困難になるのではないかと関係者は懸念を示す。

「急いでいると分からないかもしれない。畳んで、ぱっと出されて、お釣りを出すような感じだと」

佐渡島の金山の世界文化遺産登録で観光客の増加に期待がかかる中、巻き起こった偽札騒動。

警察は個別の案件についてはコメントを控えるとして捜査状況を明らかにしていない。

(NST新潟総合テレビ)

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