国会では、自民・公明・立憲民主の3党が共同提出した年金制度改革法案の修正案が衆議院の委員会で30日に可決されます。国会記者会館からフジテレビ政治部・宗本龍享記者が中継でお伝えします。
修正案の審議は28日に始まったばかりのため、維新などが議論が不十分だとして反対したのに対し、石破首相や立憲は、今後も年金の議論を重ねる方針を強調しました。
日本維新の会・青柳政調会長:
今回のこの委員会、10日間しかやってないわけです。ちゃんとした抜本的な議論を行うような期間、そして、その場が必要ではないか。
石破首相:
ここでこう、バタバタとやってしまうということではなくて、各党において本当に真剣な議論を積み重ねた結果、今日のこの委員会に結実している。
修正案は、将来世代の基礎年金を底上げする策が柱で、厚生年金の積立金活用により支給額が一時的に減る人への緩和策も付則に盛り込まれています。
ただ、国民民主などから国庫負担分が増える分の財源についての懸念が出ていて、石破首相は法案について、「底上げの効果や趣旨を丁寧に説明していく」と強調しました。
法案は委員会で自民・公明・立憲民主の賛成多数でまもなく可決され、午後の衆議院本会議でも可決されて参議院に送られる見通しです。