札幌市の無人餃子販売店で4月29日と5月21日深夜、同一犯と見られる人物が冷凍餃子やジャーキーなどを大量に窃盗する様子がカメラに捉えられた。犯行は淡々と行われ、専門家は刺激を求める「センセーション・シーキング型」の犯行と指摘する。店は警察に被害届を提出した。

不気味…餃子を淡々と大量にリュックへ

4月29日深夜、北海道・札幌市の無人餃子販売店に現れた、大きなリュックを背負った人物。窃盗の瞬間は、リュックを置いた直後だった。

(居酒屋花わさび)
(居酒屋花わさび)
この記事の画像(14枚)

冷凍庫の餃子を両手いっぱいに持つと、次々とリュックへ詰めていく。店の従業員は「淡々と詰め込んで、かなり気味が悪いなと思います」と話す。

(居酒屋花わさび)
(居酒屋花わさび)

店によると、盗まれたのは1パック20個入りの冷凍餃子8パックに、チーズケーキ、さらにペット用の牛肉とシカ肉のジャーキー。1人で食べるには多過ぎる量だ。

さらに、約3週間後の21日深夜、同一犯と見られる人物が再び来店。この日も餃子8パックなどを盗んでいったという。

盗み目的ではなく「刺激追求型万引き」か

大量に盗む理由について、犯罪心理に詳しい明星大学心理学部・藤井靖教授は、犯人の心理状況を「『センセーション・シーキング』、刺激追求型の窃盗万引き」と指摘する。

(居酒屋花わさび)
(居酒屋花わさび)

急ぐことなく「ゆっくり」と、そして「大量に」盗んでいく様子から、盗むことが目的ではなく、犯行で快感を得ている可能性があるという。

藤井教授は「(犯行)時間が長ければ長いほど何らかの快感を得たり、(盗む物が)多ければ多いほど満たされると思います」と話す。店は、警察に被害届を提出した。
(「イット!」5月29日放送より)

この記事に載せきれなかった画像を一覧でご覧いただけます。 ギャラリーページはこちら(14枚)