28日の国会で、小泉農水相に対する質問に立った野党3党のトップからは、29日もコメ価格の高騰をめぐり、発言が相次ぎました。

立憲民主党の野田代表は農業関係者との会合に出席し、生産者を重視する姿勢を強調しました。

立憲民主党・野田代表:
消費者のためにお米の値段を下げていくことは、基本的には方向性としてよく分かるんですけど、一方で、生産者に対する配慮をしっかりとしていかないと。

野田氏は小泉農水相について、「コメ離れを心配しているが、離農も心配しなければいけない」と述べました。

また、日本維新の会の前原共同代表は記者会見で、備蓄米の放出について、「安い価格のものを提供することに反対していない」と述べる一方で、「随意契約ならば本来配慮されるべき学校給食や医療、介護施設などに優先的に出すべきだ」と強調しました。

一方、備蓄米について、「1年たったら動物のエサになるようなもの」などと発言し、批判が出ている国民民主党の玉木代表はインターネット上に釈明する動画を投稿しました。

国民民主党・玉木代表:
飼料用米というものを、我々農業関係に詳しい方はエサ米、エサ米と言ってよく呼んでいます。実は石破首相も江藤(前)大臣も、国会議事録調べたら分かるんですが、エサ米、エサ米っていう言葉を使って飼料用米のことを表しています。

玉木氏は、「古くなったものから順に、飼料用米として出していく制度を説明した」と述べました。

そして、コメの増産と農家への所得補償と共に、消費者にとって適正な価格を実現すべきだとの考えを改めて強調しました。