巨大な岩が重なった人気スポット「おばれ岩」が今、大きく傾いていて、崩落の危険が出ています。
三重・菰野町の御在所岳の登山道にある「おばれ岩」。
母親が赤ちゃんをおんぶしているように見えることから、そう名付けられたと言われています。
おばれ岩は高さが10メートル以上で、岩と岩の間の中に入ることができるため登山者の間では人気となっていました。
現場は御在所ロープウェイで山頂へ向かう途中の中腹部分。
今では立ち入り禁止のテープが張られた他に、折り重なるように傾き、岩の下には隙間や割れたような跡も確認できます。
以前の様子と比べると、現在は今にも倒れそうに大きく傾いていて、地元の人も「びっくりしましたね。『えっおばれ岩が!』という感じ」と驚いています。
岩の真横を通る登山道は、崩落の危険があるとして通行止めとなりました。
古くから親しまれてきた「おばれ岩」。
なぜ今、大きく傾いてしまったのでしょうか。
菰野町 観光産業課・小寺佳代さん:
おそらく5月24日から25日にかけて、菰野町でも大雨がありましたので、おそらくそれが原因かなと考えております。
三重県では先週末、尾鷲市で204mm、また「おばれ岩」の近くでも76mmの雨が降っていて、この雨で地盤が緩んだために傾いてしまった可能性も。
三重県では29日夜から30日にかけてまとまった雨が降る予想で、さらに傾きが大きくなる恐れもあります。
菰野町は「おばれ岩の下をくぐるのは危険」としたうえで、別のルートに変更するなど注意を呼びかけています。