2024年9月、長崎県長与町の自宅で母親を殺害した罪に問われている男の裁判員裁判で、男は「母親と口論になり、怒りが爆発した」と犯行の動機を述べました。
殺人の罪に問われているのは、西彼長与町の無職 小西博己被告(47)です。
起訴状などによりますと、小西被告は2024年9月、包丁で繰り返し刺し、15カ所の刺し傷などを与え死亡させました。
長崎地裁で開かれた裁判員裁判2日目のき29日は、小西被告への被告人質問が行われました。
事件は台所での言い争いがきっかけ、と指摘されていて、小西被告は「母親に殺意を持っていなかった。 犯行直前に母親と口論になり、言動に腹が立って怒りが爆発した」と動機を述べました。
また、小西被告は強迫症などの精神障害を患っているものの、精神鑑定をした医師は「精神障害が犯行に及ぶようなものではない。犯行は、母親の挑発的な行動からの激情によるもの」と指摘しました。
裁判は30日も開かれ、論告と弁論が行われる予定です。