JR長崎駅に隣接する商業施設で29日、毒性の物質が発生したという想定での初めての消防訓練が実施されました。
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「店舗付近の植栽スペースで男性が倒れています。付近から刺激臭がしています」
訓練はアミュプラザ長崎新館1階の植栽近くから異臭が発生して、3人が倒れているという想定です。
従業員や消防隊員など約300人が参加しました。
毒性物質の発生を想定した訓練は初めてです。
新館がオープンして来客数が増えるなか、危機管理の意識をさらに高めることがねらいです。
従業員が客を安全に避難させる一方で、消防隊員はケガ人を救助し毒性物質が広がらないよう対応しました。
JR長崎シティ 太田周作 総務部長
「中で何が起こるのか分からない。どんなことでも想定しうるということをみなさんに知ってもらいたい」
「今回の場合、お客様をいかに早く避難させることが大事でした」
訓練に参加した店舗スタッフ
「今までアミュプラザの訓練にいろいろ参加してたのですが、毒物という訓練は初めてだったので、設定自体も怖いなと、緊張感を持って取り組むことができたかなと思います」
中央消防署 警防1課 査察指導係長黒澤 明さん
「どこでゾーンを設定して、お客さんをいかに素早く避難をさせるか、もしくは入れないようにするか。そういった部分が非常に難しい、訓練を重ねていきたいと考えている」
従業員は異臭がする現場に不用意に近付かないなど、毒性物質が発生した場合の対応を学んでいました。