中国籍の男3人が国の天然記念物に指定されているオカヤドカリを無許可で持ち出そうとした事件の解決に貢献した関係者らに、奄美警察署は29日、感謝状を贈りました。
感謝状が贈られたのは、奄美市のホテルビッグマリン奄美の従業員、鈴木一平さんをはじめとする団体や個人です。
5月初め、中国籍の男3人が奄美市などで約5000匹のオカヤドカリを捕獲し、島外に持ち出そうとした事件を巡っては、鈴木さんが、中国籍の男らが宿泊していた部屋でオカヤドカリ2匹を確認、支配人を通じて環境省や警察に連絡したことで早期解決に結びついたということです。
ホテルビッグマリン奄美の従業員・鈴木一平さん
「奄美のために役に立ったことはうれしい」
奄美市立奄美博物館・平城達哉学芸員
「看板の設置、講演会などを通して啓発普及を行うなど、まずできることをやっていきたい」
中国籍の男ら3人については、27日、名瀬簡易裁判所がそれぞれに罰金30万円の略式命令を言い渡しています。