2024年度、鹿児島県内で寄せられた子どもの虐待の通告や相談件数が4809件にのぼり、12年連続で過去最多を更新したことがわかりました。

これは27日、鹿児島市で開かれた「子ども虐待防止ネットワーク会議」の場で報告されたものです。

それによりますと、2024年度、県内4つの児童相談所や市町村によせられた虐待の通告や相談件数はあわせて4809件で、12年連続で過去最多を更新したということです。

このうち、実際に虐待と認定されたのは3070件で、こちらも13年連続で過去最多を更新しています。

虐待の内容は、子どもの前で夫婦げんかをしたり、家族に暴力をふるったりする「面前DV」などによる心理的虐待が全体の72%。次いで、身体的虐待が19%、ネグレクトが9%などと続いています。

相談件数が増加した主な要因は、子どもの虐待についての認知が浸透し、警察への通報が増えたことによるものとされていますが、その一方で、ここ数年は、虐待を受けている子ども自らが、スマホなどで相談機関に連絡したり、学校に相談するケースも増えているといいます。

出席者からは周りの大人が子どもの変化に気づいたり、相談しやすい環境を作ることも大切だとする意見もだされました。

県中央児童相談所・安樂啓相談部長
「困ったらまず相談できる機関。相談できる人。子どもなので多くのパターンが学校だと思う。先生たちに気軽に相談できて、先生たちがうちの方につなぐ。そういうシステムがあったら子どもたちが少なくとも困ることはないのかなと思う」

鹿児島テレビ
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