今年3月、富山県南砺市の農道で土木工事をしていた外国人技能実習生が土砂に埋まり死亡した労働災害を受け、労働基準監督署は、建設工事の関係団体に対し労働災害防止の徹底を緊急要請しました。

今年3月、富山県南砺市祖谷の農道で、ベトナム国籍の技能実習生が地面を掘った溝の中に入り、農業用水用のパイプを地中に埋める作業をしていたところ、側面から崩れてきた土砂に埋まり死亡しました。
 
この労働災害を受け、砺波労働基準監督署は27日、管内の砺波市・小矢部市・南砺市、県の出先機関や建設業協会に、労働災害防止対策を徹底するよう要請しました。

要請では、工事現場での安全パトロールの実施、外国人労働者と円滑なコミュニケーションが行われる環境整備の徹底などが呼びかけられています。

*砺波労働基準監督署 山越立署長
「建設業は昔から労働災害の発生率が高い。労働者の特性に着目した取り組みをお願いしたい」

富山労働局によりますと、県内では今年に入り、先月までに3人が労働災害で死亡し、全て土木・建設関連の作業中でした。

富山労働局では、現場で直接事故防止を呼びかけていくことにしています。

富山テレビ
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