年金制度改革法案をめぐって、自民・公明両党と立憲民主党の3党は午後、党首会談を行い、修正について正式合意する方向です。
国会記者会館から、フジテレビ政治部・高橋洵記者が中継でお伝えします。
参議院選挙への影響を懸念した自民党内の声を受けて、政府案から削除された厚生年金の積立金を活用した「基礎年金の底上げ策」は結局、野党側からの要求で復活する形となりました。
自由民主党・森山幹事長:
(年金制度で)与野党合意ができることは、大変意義があると思ってます。
立憲民主党・野田代表:
最低限のものは、やっぱり合意をして進めなければいけないという判断をした。
自民・公明・立憲の3党は26日、基礎年金の底上げ措置を盛り込む法案の修正で大筋合意しました。
4年後の公的年金の財政検証の結果、将来的に基礎年金の給付水準の低下が見込まれる場合などは底上げ措置を講じ、その際、厚生年金の受給額が減る場合は緩和する対応をとることを法案の付則に明記します。
3党は午後、党首会談を開いて修正について正式合意する方針で、年金法案は今の国会で成立する見通しとなりました。
一方、今後の焦点は、内閣不信任案の行方です。
自民幹部は、年金法案が立憲との共同提出となったことで「不信任案は出せないだろう」との見方を示していますが、党内には「油断できない」との声もあり、与野党の駆け引きは続きそうです。