新紙幣の発行から10ヶ月、見慣れたはずの新1万円札に“謎の文字”があると話題になっている。その文字は1つだけフォントが丸い「F」だという。財務省によると、FをEと見間違えないよう、意図的に角を丸めたとのこと。偽造防止だけでなく、視認性にも配慮されたデザインだった。

新紙幣の“丸F”の謎!注目集まる

新紙幣の発行から早10カ月が経過した。見慣れてきたはずのこの姿に、“謎の文字”があると話題になっている。その文字は、アルファベットだ。

“謎の文字”を発見した女性は「あれ?Fだけ、ちょっと違う…Fの文字だけ丸いなって」と気が付いたという。

旧紙幣と比べた新紙幣の「F」の文字
旧紙幣と比べた新紙幣の「F」の文字
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旧紙幣と見比べると一目瞭然だった。Fの文字の角が、なぜか丸くなっている。

新紙幣といえば、「3Dホログラム」や「透かし」など、偽造防止技術が多数盛り込まれている。この“丸F”にも秘密があるのだろうか。

見間違い防止策!意図した“丸F”

気になる「F」の謎にイット!は財務省に直撃取材を行った。取材に応じてくれたのは、新紙幣作りを取り仕切った国庫課のトップ、財務省・理財局の津田夏樹国庫課長だ。

見間違え防止のために角が丸くなった「F」
見間違え防止のために角が丸くなった「F」

取材班がなぜFの角が丸いのか尋ねると、津田国庫課長は「例えば汚れが(Fの下に)ついてしまうとEと見間違えるのではないかと。Eは角張っているが、Fは丸みがあることで、そういう見間違いを防ぐことが目的です」と解説した。

旧紙幣で起きていた「F」のトラブル(イメージ)
旧紙幣で起きていた「F」のトラブル(イメージ)

実際に旧紙幣ではFの下に汚れがつき、Eと勘違いする事例が確認されていた。そこで、新紙幣では見間違いを防ぐため、意図的にデザインを変更したという。

ぜひ手持ちの新紙幣で確認してみてほしい。新たな文字はFだけではなく、まだまだ他にも隠されている。
(「イット!」 5月29日放送より)

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