岩手県内では2025年4月のクマの出没件数が、4月としては過去最多となっています。
こうしたなか、盛岡市の建設会社が5月26日に工事現場などでのクマの被害を防ぐための研修会を開きました。
盛岡市の樋下建設は26日、維持管理を担う四十四田ダムで研修会を開き、13人の社員が参加しました。
樋下建設では2024年からこの研修会を開いていて、26日は農林水産省の被害対策アドバイザーを務めている谷崎修さんが対策について講演しました。
この中で参加者はクマ鈴を持つことやクマよけスプレー、花火の使用には効果があることを再確認していました。
このあと参加者は実際にクマよけスプレーや花火の発射について訓練を行いました。
樋下建設 土木部 栗澤歩さん
「現場に出る際には、道具をしっかり装備して、いざというときにしっかり対処できるように対策していきたい」
農水省 被害対策アドバイザー 谷崎修さん
「花火やクマスプレー、訓練したことを常に頭に入れて安全作業を行ってほしい」
県内では2025年4月1カ月のクマの出没が219件と4月としては過去最多となっていて、樋下建設では26日の研修を生かし、対策を徹底したいとしています。