ランニングブームが熱を帯びるほほ笑みの国・タイで、笑えない騒動が起きた。5月25日、約1000人のランナーが集まった「マラソン大会」で主催者が姿を見せず、スタートの号砲が鳴らされることもなかったのだ。参加者たちは2600円~8800円の参加料を支払い済みで、警察は、参加費目当ての詐欺の疑いもあるとみて捜査している。
偽マラソン大会か…「主催者が会場に来ていません…」
5月25日、首都バンコクでの出来事。

マラソン大会が開催されるはずのの公園に、早朝から1000人ほどのランナーが集まっていた。

ところが、会場にはスタートゲートや仮設テントが設置されていたにもかかわらず、主催者は、いつになっても現れなかったのです。

出場予定のランナーたちからは「主催者が会場に来ていません…。もしかして…私たちが日にちを間違えたの!?」「もうマラソンをやらないことになりました…」「マラソン大会で、1000人以上が見捨てられました」といった声が上がった。

騒然とする会場だが、結局スタートの号砲は鳴らされず、大会は中止となった。
開催日は3年後の2028年!?
このまさかの事態に、ランナーたちの怒りが爆発する。

それもそのはずで、参加料として2600円から8800円を支払っていたのだ。

その後、ランナーたちが警察に訴えたところ、現場に主催者側のスタッフが現れたという。

ランナー:
我々の参加料は返してもらえますか?

主催者側は大会前日、SNSで出場者たちに「明日はRun for Destination2025で会いましょう。現地での申し込みも承ります」と呼びかけていた。

会場に設置されたゲートをよく見ると、開催日として記されていたのは3年後の2028年。
これは一体どういうことなのかーー。
地元メディアによると、主催者側が雲隠れした理由は“準備不足”だった。
多くの参加者からの申し込みがあり、大会当日までに手配すべき設備を揃えることができなかったという。
主催者側は参加費を返金することを明らかにしている一方で、警察は、参加費目当ての詐欺の疑いもあるとみて捜査している。
(「イット!」 5月27日放送)