熊本地震や2020年の7月豪雨の教訓を生かした防災ヘリの合同訓練が、26日熊本空港を拠点に行われました。訓練にはヘリコプター5機が参加し、応援をスムーズに受け入れる連携を確認しました。
26日の訓練で熊本県防災消防航空隊に設置されたのは、熊本に応援にやって来た
防災ヘリの運航を指揮する拠点通称『ヘリベース』です。
〈八代市坂本町で豪雨による救助要請が相次いだ〉という想定で、九州各県のヘリによる緊急消防援助隊航空部隊が編成され、まずは大分や長崎などからヘリと隊員が集結。支援を受ける側の熊本県の部隊は、佐賀県防災航空隊の支援で情報収集に当たり、各県のヘリをどの現場にどの順番で投入するかを コントロールし、防災ヘリが
次々と離陸していきました。
想定現場に駆け付けた隊員は病院に搬送する部隊との連携などを確認していました。
熊本地震と7月豪雨で受援側になった熊本県ですが、ヘリの隊員は2年から3年で
異動するため、機体の運用や整備、給油をどのタイミングで行うかなど実践に即した九州初の訓練。いざというときにはお互いに確実、迅速に支え合うための備え。ヘリベースは本番と同じ緊張感に包まれていました。