8つの小中学校を統合して2026年4月に開校予定の小中一貫校「桜島学校」の新築工事の安全祈願祭が行われました。

新校舎は桜島の活動を踏まえ、防災面も重視されています。

鹿児島市の小中一貫校「桜島学校」は、鹿児島市桜島横山町の旧第一溶岩グラウンドに整備され、桜島フェリーターミナルから約600メートルの距離にあります。

林佳伸記者
「こちら、テニスコート40面分の広さにできる桜島学校。工事がいよいよ始まります」

桜島学校は、敷地面積は約2万7000平方メートルで、2階建ての校舎7棟が約62億円かけて整備されます。

校舎は一部木造で、非常時はコンクリートに囲まれた1階が避難場所となります。

また、火山灰の影響を考慮して体育館を含む7棟全てに冷暖房が完備され、渡り廊下にも、屋根と壁が付けられます。

校舎を設計・大西麻貴さん
「桜島の溶岩は流れるスピードが遅いと聞いたので、まずは中央に集まって点呼して全員いるとわかってから逃げる。避難経路に配慮しながら設計した」

26日の安全祈願祭には工事関係者や市の職員など、約70人が出席しました。

当初は2026年4月からの新校舎の使用を目指していましたが、資材費の高騰などの影響を受け、2度の入札不調があり、完成が2027年に延期されました。

桜島学校の児童生徒は、2026年4月からの1年間は桜島中学校の校舎に通い、新校舎で学ぶのは2027年の4月からとなります。

桜島中学校 PTA代表・上村祐樹さん
「各学校児童数が少ないので、一つになることで、色んな行事などが今までよりやりやすくなるのかなと期待している」

鹿児島テレビ
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