国民民主党の玉木雄一郎代表は24日、札幌市で街頭演説し、小泉進次郎農水相が表明した備蓄米を随意契約で店頭価格が5キロあたり2千円で放出する方針について、「肥料も資材価格も上がっている中、そういう価格に下がってしまったら、やっていけるのか。生産者のことも考えなければいけない」と疑念を示した。

さらに、「安いコメを出して市場価格が下がると、コメ農家がやっていけなくなる。生産コストは高いまま恒常的な赤字が続き、コメを作れなくなる可能性がある」と述べた。

玉木代表は農家への直接支払い制度の導入を訴え、コメ農家への支援策と「セットでやらないと、生産者が大変な被害を被る」と強調した。

また、玉木代表は、「今まで4000円台だったのが、小泉農水相になった途端に2000円という、手品みたいなことはない。急速な価格の低下は何か裏がある。その裏は税負担かもしれない」と指摘。

その上で、「備蓄米は購入コストがかかっており、安く売れば損をする。例えば1万2千円で買った備蓄米を1万円でと損をする。全部税金の負担だ」と述べた。

そして、「参院選が近いからといって、陰の税負担を国がして、税金を使って選挙対策をやってもらっても困る」と述べた。

玉木代表は、27日の衆院の農水委員会で、小泉農水相に質問し、コメ価格への対応をただす予定。

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