三陸沿岸を襲ったチリ地震津波から、24日で65年です。
大きな被害があった南三陸町の伝承施設では、当時12歳だった男性が語り部を行いました。
24日正午の南三陸町です。防災行政無線で追悼のサイレンが流され、多くの人が黙とうを捧げました。
1960年5月24日に発生したチリ地震津波では、旧志津川町で41人が犠牲となり、県内で最も大きな被害を受けました。
この経験を後世に伝えようと、町内の伝承施設ではきょう、当時12歳だった男性が語り部を行いました。
語り部・芳賀長恒さん(77)
「(避難した)高校の上から眺めて、津波はこんなにもすごいものと初めて経験した」
秋田県から
「重ね重ね大変な思いをされていたんだと痛いほどわかる」
チリ地震津波からきょうで65年。当時を知る人が少なくなる中、訪れた人たちは改めて、防災への意識を高めているようでした。