大分市のごみ収集業務を巡る官製談合事件で、市の元環境部長の初公判が23日、開かれて元部長は起訴内容を認めました。

裁判には前の大分市長である佐藤知事も傍聴に訪れていました。

官製談合防止法違反などの罪に問われているのは、大分市の元環境部長池永浩二被告62歳です。

起訴状などによりますと、池永被告はほかの市の職員と共謀し、2022年7月に行われた大分市のごみ収集業務の入札の際、受注業者であるワールド建設の元監査役早川幸治郎被告に予定価格を事前に教え、落札させたとされています。

大分地裁で行われた23日の初公判で、池永被告は起訴内容を認めました。

冒頭陳述で検察側は、「被告は挨拶に行った際、早川被告が大分市職員にとって逆らいがたい存在になっていると感じ、職員が早川被告に予定価格を説明することを了承した」などと指摘しました。

23日の裁判は前大分市長の佐藤知事も傍聴に訪れていました。

◆佐藤大分県知事
「(市長在任中)違法性が問われるような事態が発生していたという認識はなかった」
「組織としての対応が不十分だったのかもしれない」

次回の裁判は来月10日に開かれ、結審する予定です。

テレビ大分
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