長野県須坂市で5月21日夕方、走行中の長野電鉄の列車にパイプ製の小屋が衝突し3人が死傷した事故。現地調査を行った長野地方気象台は、当時、現場周辺で風速30メートルと推定される突風が吹いたとしています。

事故があった時間帯の須坂市内の映像には、風にあおられながら打ち付ける強い雨。当時、県北部には「竜巻注意情報」が発表されていました。

気象台は22日、事故当時の気象状況を調べるため現地調査を行い、その結果を公表しました。

須坂市内では午後5時40分から50分にかけ、住宅の屋根がはがれるなどの被害があり、風速30メートルと推定される突風が吹いたとしています。

突風をもらたした現象については、積乱雲から強い風が吹き下ろす「ダウンバースト」、または、積乱雲からの下降気流の先端と周囲の暖気の間でできる前線「ガストフロント」の可能性が高いとしています。

警察は、線路脇にあった金属製のパイプの小屋が突風で飛ばされ、列車と衝突したとみて調べています。

長野放送
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