「あの日のきょうにずきゅん」テレビ新広島、放送50年の歴史の中から、あの日のニュースを振り返ります。
1600万年前のクジラの化石が庄原市で発掘され、今から22年前の2003年5月23日、その頭部の化石が関係者によって調査されました。
庄原市で見つかったのは、広島県内最大の全長6メートルのクジラの化石です。
県北部が海の底だった1600万年前にできた備北層群と呼ばれる地層に眠っていました。
庄原市の発掘現場で見つかったクジラは、現在のナガスクジラの祖先と見られています。
【群馬県立自然史博物館・木村敏之学芸員】
「頭、首、尻尾と多くの部位が残されていますので、全国的にも珍しい標本だと思う」
1600万年前、中国山地は海の中で、発掘されたクジラの化石は当時の環境を物語る貴重な資料として庄原市の比和自然科学博物館に展示されています。