大相撲夏場所13日目。
優勝争いのトップをひた走る大の里関が挑んだ、琴櫻関との大関対決。
まさに横綱相撲で勝利。
その瞬間、大の里関ゆかりの各地では拍手と歓声で大盛り上がり!
今場所、綱とりがかかっていた大の里関は初日から連勝街道をばく進。
他の力士を圧倒してきました。
22日まで土つかずの12連勝で、23日、勝てば2場所連続4回目の優勝。
初土俵から13場所という、昭和以降最速の横綱スピード昇進も決定的です。
「わさびは苦手でしたけど…」と語るのは生まれ故郷、石川・津幡町にある大の里関が、子供のころから通っていたという寿司店。
そこにはメニューが書かれていないホワイトボードがありました。
鮨正・小山圭介さん:
(Q.星取り表ですね。これは誰が?)僕が書いてます。初土俵から毎場所書いて消して、お疲れさん、あしたも頑張ろうと。
そして「イット!」取材班が向かったのはもう1カ所。
大の里関が所属する二所ノ関部屋のおひざ元・茨城県。
ここには“行きつけのおそば屋さん”がありました。
普段大の里関が食べているものをおかみの大谷さんに聞くと、持ってきたのはエビの天ぷらとかつ丼の大盛り。
つけ蕎麦安曇野 女将・大谷満子さん:
(Q.大きい!これで終わり?)いえ、まだまだです。こんだけじゃ足りませ~ん。
現れたのはまさにド迫力の大盛りそば。
「うちのそばで一番大きいサイズです。1.2kgあります」と、女将の大谷さんは話します。
この“大の里スペシャル”を30分ほどで平らげるといいます。
大の里関とはまげが結えないころから交流があったといいます。
つけ蕎麦安曇野 女将・大谷満子さん:
(大の里関とのツーショット写真を指さしながら)このときに「あけましておめでとうございます大谷さん」とうれしくてお年玉こっそり渡しちゃった。素直な温かい子ですよね。
刻一刻と迫る勝負の時。
そして勝負の一番は…、激しい立ち合いから一気に大関・琴櫻を土俵際に追い込み圧巻の寄り切り。
優勝を決めた24歳の若武者は場所後、第75代の横綱に昇進する見通しです。