紫外線が強い季節になりましたが、その紫外線、実は非常に強いレベル以上を観測する日がこの30年余りで倍増しているんです。

ついつい忘れがちな「目」の日焼け対策ですが、帽子よりも眼鏡が4倍効果的って知っていますか?

定番のサングラスから、サングラスはちょっと恥ずかしいという人にオススメのアイテムも登場しています。
皆さん、目のケア考えてみませんか?

メガネ専門店を訪ねると、並べられていたのは100種類以上のカラフルなサングラス。

JINS・本田絢乃さん:
サングラスの需要は年々高まっていると感じます。3~4月の前年比の売り上げが2.5倍となりました。年々猛暑の影響ですとか、そういうことが考えられる。

この日もサングラスを求め試着するお客さんがいました。

日差しが強い日も増え、街を歩けばサングラスをかけている方を見かけることもありますよね。

しかし、街の人に話を聞くと「みんなつけているけど、自分は似合わないなとか、なんかつけるとちょっと恥ずかしいというか」「なんかすごく、あいついきってんなみたいになったら嫌だなと思って、あんまというか(サングラス)かけたことないです」といった声も…。

少し格好つけているように見えますよね。
色付きのサングラスに抵抗がある方も少なくありません。

ただここで意外な事実があるんです。
サングラスの濃さは何をカットしているか知っていますか?

実はサングラスの濃さがカットしているのは、目に見える光の明るさやまぶしさであって「紫外線」ではないんです。

杏林大学の山田教授によると「紫外線そのものは見えないんです。まぶしさとは直接関係がない。色が濃いサングラスだからUVカットになっているとは限らない」といいます。

つまり、レンズがUVカット仕様になっていれば透明の眼鏡でも紫外線対策を十分に行えるんです。

そしてさらに紫外線カットを強化できるとして、今注目されているのが「UVダブルカットレンズ」。

紫外線は反射してあらゆる方向から入ってきます。
後ろから入ってきた紫外線がレンズに反射して目に入ることがないように、裏面もUVカットされているレンズなんです。

より紫外線から目を守る効果が高いということで、売り上げは前の年の1.7倍。

杏林大学 医学部・山田昌和教授:
目に関してはこうした生きた細胞がむき出しになっています。ですから紫外線を直接浴びてしまうことで(紫外線)障害が出やすいことになる。

山田教授によると目が日焼けすると充血、頭痛、涙が出るなどの症状が出ます。

さらにひどくなると結膜炎になったり、皮膚にできるのと同じように白目にシミができてしまうなど紫外線障害を引き起こすことも。

目の日焼けによるダメージは蓄積されていくということで、日ごろからの注意が必要だということなんです。

そんな中、今最も人気を集めているのがサングラスと透明眼鏡が一体型になったタイプ。
こちらのUVカットの透明レンズ、何と屋外など光の強い場所だと、レンズに色がついてサングラスとなり明るさやまぶしさもカットしてくれるんです。

実際に外で着用してみると、数秒ほどであっという間に透明なレンズからグレーの色に変わりました。
付け替える必要もなく便利ですね。

山田教授によりますと目の紫外線の対策は子供のころから必要ということで、子供用のUVカットサングラスも販売されているんです。

お子さんにサングラスというのもかわいいかなと思いますが、こちらも親世代の要望を受けてクリアレンズのものもあります。

どうしても紫外線というと肌のことを気にしてしまいますが、目のケアもやってみてください。