福島県は平均寿命が全国と比べて短いというデータがある。さらに「健康寿命」も全国ワーストクラス、介護や支援が必要な期間が男性では9年、女性では12年もある。元気に長生きするため、この「健康寿命」を延ばしている皆さんが集う場所で、健康の秘訣を聞いた。
ねんりんピック 過去最多の参加
高齢者の健康と生きがいづくりのために、毎年開催されている「すこやか福島ねんりんピック」。2025年の卓球競技の参加者の中で最高齢は、赤城市子さん84歳。相手の猛攻を交わし堅実な守りで得点を重ねていた。

高校時代に取り組んだ卓球を40歳から再開したという赤城さん。「汗びっしょりでやっています。いつもユニフォーム2~3枚いるくらいです。クラブにはお友達がいっぱいいるから、お互いに励みになって。同い年の人もいるし」と話す。
2025年の参加者は、過去最多の2545人で、事務局いわく「この大会のために日々の練習に取り組む元気な高齢者が増えてきている」のだとか。
規則正しい生活と食事も大事
身長の2倍にも及ぶ「なぎなた」を操る池田愛子さんは、なんと2025年で90歳。「慣れてしまうと、重いのも感じないですよ」と池田さんはいう。

驚くことに、なぎなたを始めたのは62歳からだとのこと。そのパワーの源はいったいどこから来るのか聞いてみると「朝はちゃんと起きて七時半なら七時半にごはんを食べるようにしている。少しでも一日三回は食べるようにしていますね」とのこと。
福島県内の65歳以上の高齢者の割合は34.1%と3分の1を超えていて、生きがいや社会とのつながりづくりがますます求められている。
フレイルをチェック!
「支援や介護が必要な期間」=「健康寿命の短さ」が福島県の課題となっている。要介護になる手前の心と体が弱った「フレイル」という状態から、健康状態に戻すことが健康寿命を延ばすポイントとなる。

<あなたの状態は?>
1.半年で意図せず体重が2キロ以上減少
2.ペットボトルのフタが開けにくくなった
3.わけもなく疲れたような感じがする(ここ2週間)
4.青信号の間に横断歩道を渡れなくなった
5.ウォーキングなどの軽い運動や体操を週に1回もしていない![]()
フレイルをチェック 3つ以上あてはまると、すでにフレイル状態だという。
簡単にできる運動を紹介
フレイル予防のために福島県がお勧めしている座ったままできる運動をひとつ紹介する。
・軽くひざを曲げて両足を足首で交差させる
・下の足の膝をのばして上の足はそれを押し付けるように
・反対側も同様に
こうすることで、太ももの筋トレになるという。

できるだけ階段を使ったり、外に出てお友達と交流したり、食べ物をよく噛むこともフレイル予防につながる。皆さんもぜひ意識してみてほしい。
(福島テレビ)