宮城県が主導した4病院再編構想を巡り、東北労災病院の富谷市移転が白紙となったことについて、5月21日の議会では県の責任を問う声などがあがりました。

県は21日の議会で、仙台市青葉区の東北労災病院が経営環境の悪化を理由に富谷市への移転を断念したことで、4病院再編の構想は1つの区切りを迎えたことを報告しました。これについて、議員からは県の責任を問う声が相次ぎました。

舩山由美議員
「県の責任というのは、どのようにお考えになっているんでしょうか」

遊佐美由紀議員
「3年3カ月、何を残したのか。県民不在の医療政策に対する保健福祉部の責任は非常に大きいと思いますが」

県保健福祉部 志賀慎治部長
「振り返りますと、やはり難しい複雑な事象が絡む中で、説明の在り方をどのようにするのか非常に苦慮しましたけれども、議論のキャッチボールを重ねた形で、一つの決着点をみた」

また、他の議員からは引き続き、残る仙台医療圏の課題解決に向けて、さらなる取り組みを求める声などもあがりました。

仙台放送
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