来月1日から職場での熱中症対策への強化が義務付けられるのを前に、富山県内で初めて、魚津市で企業向けの説明会が開かれました。

魚津労働基準監督署が開いた説明会には、建設業や製造業などの責任者26人が参加しました。
改正された規則では、事業者に対して熱中症とみられる症状が従業員などに見られた場合に備え、迅速かつ適切に対処する体制を整備することや重症化防止のために熱中症を疑うことができるよう教育を行うことなどが義務化されています。


説明会の後、参加者たちはグループに分かれ、熱中症の事例をもとに原因や対策についてどのように対応すべきかなどを話し合っていました。
*製造業の担当者
「見たことのないような対応の仕方が細かく載っているので非常に役に立った。もうすでに暑くなってきているので、熱中症との戦いみたいになっている。」
*建設業の担当者は
(Q熱中症へのリスクはありますか?)
「めっちゃ高いです。毎年当社でも1~2名は熱中症になったりしているので、死亡災害が増えている現状を踏まえると、重篤化しない対策は必要だ」

富山労働局によりますと、職場で熱中症で死亡した人は過去10年で3人。
また負傷者を含めた人数は、夏の気温が高かったおととしの18人をピークに、去年は12人と高止まりの傾向となっています。
*魚津労働基準監督署 西浦奈実安全衛生課長
「重症化させないというところにポイントを置いて対策をとることが重要」