神奈川・横須賀市の整骨院で2日深夜、不審者が侵入し、院内に消火器をまき散らした上で現金などを盗む事件が発生した。防犯カメラには、院内を物色しカメラの向きを変える犯人の姿も記録されている。同院はまかれた消火剤で治療器具の一部を廃棄。院長は被害を訴えている。警察は窃盗事件として捜査中だ。
不審者が整骨院に侵入…消火剤まき散らす
「イット!」取材班が16日に訪れたのは、神奈川・横須賀市にある「さ~ら整骨院」だ。整骨院に広がっていたのは、辺り一面に消火器がまかれた荒らされた院内だった。
そして、防犯カメラには不審な人物の姿もみられた。

同院で2日午前2時半頃、人々が寝静まった時間帯に現れたのは、整骨院の中をライトで照らし、うろつく人物だった。

怪しい人物は何かを探す様子で辺りをキョロキョロと見渡し、防犯カメラの存在に気づいた瞬間、棒状のものでカメラの向きを変えた。
消火剤まみれで荒らされ…被害語る院長
同日午前8時頃に院長が出勤すると、ドアはこじ開けられた形跡があり、ガラスにはひびが入っていた。鍵に異常はなかったため、院内の状況には気づかなかったという。

しかし、ドアを開けた直後、院長の目に飛び込んできたのは目を疑うような惨状だった。整骨院の中が一面、消火剤まみれだったのだ。
当時の状況について院長は「ドアを開いたらここがピンク色になっちゃってて。トイレもレジのところも玄関側もあと施術台ここら辺も全部ですね」と語っている。
“深刻な被害”機器の大破や現金の盗難も
さらに消火剤による被害は治療器具にも及んでおり「(機械の)中とか全部消火剤だらけで、今これ全部代替え機なんですけど、1台はなんか廃棄処分みたいな感じになっちゃって」と深刻な被害状況を訴えている。

なお、すぐに警察へ通報したというが、現金約7万円や募金箱の中身などが盗まれていたという。
院長は「地域のために頑張ってやっているので、本当に怒りがおさまらないですね」と話している。整骨院は被害届を提出し、警察は窃盗事件として捜査を進めている。
(「イット!」 5月19日放送より)