高校スポーツの祭典、県高校総体は、17日から、先行競技の自転車競技が行われました。熊本地震以降初めて熊本競輪場での開催となったことしの大会。こちら九州学院高校の岩崎選手が圧巻の走りを見せました。


「お願いします!」

九州学院高校3年、岩崎 太誠選手です。

小学生のころ、ロードバイクで金峰山に登ったことをきっかけに自転車熱に火が付いたという岩崎選手。

自転車競技部がある九州学院高校に入学すると才能が開花し、全国高校選抜大会では
1キロタイムトライアルで2年連続準優勝に輝くなど結果を残してきました。

【岩崎太誠選手】
「生活していて、ママチャリなどでは味わえないスピード感やレースの駆け引きを
走りながら味わえるというのがとても面白いところだと思う」

最高時速は約70キロにまで達するトラックでの自転車競技。
【岩崎太誠選手】
「〈0スタート〉からのダッシュ力、相手を〈まくる〉ときの踏み上げが得意。
そこをうまく生かしながら」「トラックでは3種目(個人)、ロードも出るので、
出場した種目は1位を取って九州や全国(大会)につなげていきたい」


熊本地震で被災後、再建工事が行われ、去年7月に再開した熊本競輪場。

県高校総体の会場としては2015年大会以来10年ぶりの開催となりました。

【県自転車競技連盟 中田将次 理事長】
「待ちに待った熊本競輪場の復活・復興。(被災後は)他県にお世話になって
移動も大変だったが、地元熊本で大会ができることをうれしく思っている」

断続的に雨が降る中で行われた今大会。

【岩崎太誠選手】
「頑張ります!」
岩崎選手、自転車のタイヤを競技用に付け替え、最初の種目『チーム・スプリント』に臨みます。

3人1組で行われる『チーム・スプリント』は1周ごとに1人の選手がコースから外れ、最後の選手のゴールタイムで勝敗を決する団体種目。岩崎選手の九州学院Aチームは2位に5秒差をつける盤石な走りで優勝しましたが、喜ぶのも、つかの間。

個人種目までのインターバルはわずかに15分です。

【岩崎太誠選手】
「あんまり時間が空かないので、きつい」「目標としているタイムを
それぞれ更新して、全部1位でゴールできるように頑張ります!」

続く、1キロタイムトライアル。

今大会唯一の1分6秒台でフィニッシュ。圧巻の走りで優勝しました。

【岩崎太誠選手】
「目標としていたタイムには届かなかったが、前の大会より速くなっていて、もうちょっと最後の方、体力を残せば、いいタイムが出そう」

客席で見守った母・彩さんは。

【母・彩さん】
「毎回ドキドキするが、結果を残してくれるので、自信をもって応援しています」

岩崎選手は、その後行われたトラック2種目に加え、19日行われたロードレースと、出場した5種目全てで優勝を果たしました。

【岩崎太誠選手】
「インターハイでの目標はチームと個人で優勝。将来は競輪選手になりたいです!」

団体・個人合わせて5冠とした岩崎選手ですが、次はインターハイ出場を懸け、
6月に佐賀で行われる九州大会に臨みます。頑張ってください。そして、TKUでは
5月30日に行われる総合開会式を皮切りにご覧の5競技をライブ配信予定です。
配信日程など詳しくはTKUのホームページをご覧ください。

テレビ熊本
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