ロシアの干渉が疑われ、やり直しとなったルーマニア大統領選挙の決選投票が18日に行われ、親EU派の候補が勝利宣言しました。

決選投票で争っていたのは首都ブカレストの市長で親EU派のダン氏と、極右政党党首のシミオン氏で、開票率99%の時点で、ダン氏が得票率およそ53%、シミオン氏がおよそ46%で、ダン氏は勝利宣言しました。

ダン氏はEU(ヨーロッパ連合)の価値観を重視しており、EUとの統合路線やウクライナ支援は継続されることになります。

ルーマニアの大統領選挙は2024年11月に1回目の投票で親ロシア派のジョルジェスク氏が首位になりましたが、ロシアが介入した疑いがあることから憲法裁判所が無効にして、やり直す決定を下していました。

敗れたシミオン氏はジョルジェスク氏を首相として任命する方針を表明して支持を集めていました。

ダン氏の勝利宣言を受けて、ヨーロッパの首脳からは結果を歓迎する声が相次ぎました。

ウクライナのゼレンスキー大統領はSNSで「ルーマニアの皆様、ウクライナは良き隣人であり、良きパートナーだ。われわれが団結し強くなれば、どんな困難も乗り越えられる」と投稿。

EUのフォンデアライエン委員長もSNSに「ルーマニア国民は、強いヨーロッパの中で、開かれて、繁栄する道を選択した」と投稿しました。

また、フランスのマクロン大統領は「数多くの操作の試みにもかかわらず、ルーマニアの人々は今夜、民主主義、法の支配、そしてEUを選択した」と祝意を伝えました。

フジテレビ
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国際取材部
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