長崎市矢上町の千綿病院を運営する医療法人が、破産手続きの開始決定を5月7日に受けたことが分かった。負債総額は約7億4000万円だ。

東長崎地区で3番目に大きな病院を運営していた
帝国データバンク長崎支店によると、破産手続きの開始決定を受けたのは長崎市矢上町の千綿病院を運営する「医療法人誠仁会」。
千綿病院は病床56床の一般病院で、内科、外科、救急医療などのほか、通所リハビリテーションなどのサービスを提供する、東長崎地区で3番目に大きな病院だった。

新型コロナウイルスによる外来患者の外出自粛などで病院の稼働率が低下し、2024年3月期には約6500万円の当期純損失を出していた。
千綿病院は2月末に閉院
千綿病院は明治時代の1888年に開院し、内科や外科・救急医療などに対応する地域医療拠点の一つだった。

病院は人件費や借金の返済で資金繰りが逼迫し、2025年2月末で閉院した。入院患者は既に別の病院に転院している。
(テレビ長崎)