2025年秋に開業予定の長野県須坂市の「イオンモール須坂」。周辺では、開業後に車が集中し、交通渋滞が発生することが懸念されている。市などは、すでに約60億円かけ道路の建設や拡幅を進めていて、更に長野市と結ぶバスの増便など、対策の検討を進めている。
2025年秋「イオンモール須坂」開業予定
上信越道の須坂長野東インター近くで、着々と建設工事が進む須坂市の「イオンモール須坂」。2025年の秋に開業予定だ。

周辺では既にホテルの「ルートイン」が営業を始めているほか、ホームセンターの「ムサシ」、家電量販店の「ヤマダデンキ」なども開業を予定している。
懸念は周辺道路の渋滞
そうした中、懸念されているのが、道路の渋滞だ。
イオンモールの南側を通る県道は、須坂市街地と長野市街地を結ぶ幹線道路。

今も車が集中する通勤時間帯などには渋滞が発生する。
イオンモールが開業するとさらに車が増え、渋滞が頻繁に起きることが懸念されている。
「バスの増便」など対策を検討
須坂市役所では15日、市や警察など関係者30人が集まり、開業後の渋滞対策などを検討する会議が開かれた。
須坂市まちづくり推進部の担当者は「特に開業時における交通混雑を回避すべく考えられる最大限の対策を講じたい」と述べた。
市はこれまで、約60億円をかけ、アクセス道路の建設や、既存道路の拡幅などハード面の対策を進めてきた。

15日の会議は冒頭以外、非公開だったが、他の対策として「須坂市と長野市を結ぶバスの増便」、「信号のサイクルタイムの最適化」、「周辺の大型店舗の開店時期の分散」などが話に上がったという。
市は、今後も関係団体と協議を重ねて、対策を講じていきたいとしている。
須坂市まちづくり推進部の担当者は「さらに対策を詰めて、皆さんに安全で安心して来てもらえるような協議を今後も重ねたい」と話した。
(長野放送)
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