経営不振の日産自動車で明らかになった国内外での“2万人規模のリストラ”。
生産拠点の1つ、神奈川県の追浜工場は13日は、人の出入りは少ないままだった。
日産の従業員:
結構大ごとだなっていうのは思いました。不安がないって言ったらウソになるんで。
エスピノーサ新社長が2万人規模の“リストラ”発表
日産は、2024年11月に9000人の人員削減を行うと発表していた中、さらに1万人以上を追加で削減することを明らかに。
その方針について、13日午後5時から、4月に就任したエスピノーサ新社長らが説明を行った。

日産自動車・エスピノーサ社長兼CEO(午後5時過ぎ):
2027年度までに、国内外で2万人を削減することといたしました。

グループ全体の従業員(約13万3500人)の約15%にあたる2万人を削減。
さらにその約3分の2は、“生産に携わるスタッフ”としている。

エスピノーサ氏はさらに、7つの車両生産工場についても閉鎖することを明らかにした。

日産自動車・エスピノーサ社長兼CEO:
現時点では、どの拠点(工場)を対象にするとは決めていませんが、この中には日本国内も入っています。
この会見から2時間ほど前、日産の追浜工場は、早番の勤務が終了し、多くの従業員が無言の中、取材に答えてくれた1人は…。
日産の従業員:
きょう知ったんですけど、別に会社側から事前にそういう話があったっていうのはなかったですね。ほかの工場に行くことになるのかどうかまだ分からないので、そういったところは不安ではありますね。
専門家は、2万人規模のリストラの“本気度”を評価する一方で…

経済ジャーナリスト・井上久男さん:
人員を今の事業規模に合わせていくと。そうしないとですね、船全体が沈没しちゃう。私ははっきり言って、4万人は減らさないと日産は生き残れないと思います。
(「イット!」5月13日放送より)